2012年からスタートした海外研修「GET(ゲット)」(Global Education Tour)。
2019年8月はベトナムとインドネシアの2コースが開催され、ベトナムコースは2019年8月1日(木)~8日(木)までの8日間、合計14名の大学生・高校生が参加、インドネシアコースは2019年8月22日(木)~29日(木)までの8日間、合計8名の大学生・高校生が参加して、それぞれ行われました。
2019.7.13 事前研修会(日本青年館)
海外研修GETは、学校も学年も違う、初めて顔を合わせる学生たちが参加し、いくつかのチームに分かれて3つのミッションに取り組むグループワーク研修です。
修学旅行とは違い、まずは一人一人の自己紹介、そしてチーム作りからGETは始まります。
ベトナムやインドネシアについての基礎知識、海外へ行くに当たっての注意事項などを学び、 そのあとチームに分かれて現地で行うミッションについて準備を始めました。
今回は初めて学生スタッフにも参加してもらいました。
2018年のベトナムコースに参加した石井滉人さんは、当時、初めての海外としてGETに参加してくれました。
参加者ではなく、学生たちをサポートするスタッフとして携わることに緊張していましたが、経験者がいてくれることで今回の参加者も安心したようでした。
インドネシアコースには、2016年のミャンマーコースと2017年のインドネシアコースの2回参加してくれた安田胡桃さんに協力してもらいました。
GETがきっかけで、大学に進学してもインドネシア語を勉強していたり、積極的に国際交流イベントに参加するようになったそうです。
2人も先輩がいるということで、事前研修に来ていたGET参加者たちも安心したようでした。
2019.8.1 出発(羽田空港)
高校生12名、大学生2名という、エネルギーいっぱいの14名が羽田空港から元気に出発しました。
2019.8.2 CYDECO訪問
日本ユースリーダー協会と長年にわたって国際交流を続けている友好団体CYDECO(Director of Youth International Development and Cooperation Center)を訪問し、Huong副会長(写真中央)に団体の活動内容などを伺いました。
Huong副会長は、「GETは、日本だけでなくベトナムの若者もいろいろな体験ができて、お互いに国際交流ができるプログラム。今日からベトナムで体験することを、帰国したら是非日本の友達にも伝えてあげてください。」とおっしゃっていました。
台風が接近していてあいにくのお天気が続きましたが、街を歩くたびに新しい発見があって、すぐにベトナムに馴染みました。
日本にもある有名なお店がハノイにもありました。
2019.8.3~4 ホームステイ
ホームステイは2名1組。
ホームステイに慣れているご家族も多く、海外が初めての学生でも安心です。
ベトナムの伝統的な家庭料理の作り方を教えてもらったり、市内の観光地に連れていったりもらったりと、1泊2日のホームステイはあっという間に終わりました。
みんな、旅行では絶対にできない貴重な体験ができたようでした。
2019.8.5 小学校で「日本を伝える」授業
現地の公立小学校で、1時間の授業の時間をもらって、小学生に「日本を伝える」授業を行いました。
フルーツバスケット、書道、クイズ、コマ作り・・・
1時間という限られた時間で、どうやって子供たちに楽しんでもらいながら日本のことを伝えられるか、チームメンバー全員でアイデアを出し合って準備をしてきました。
できなかったこともあったかもしれないけど、チームで何かに取り組んだことで自信もついたように見えました。
ベトナムの大学生が、各チームにサポートに入ってくれました。
日本語からベトナム語に翻訳をしてくれたり、毎日の研修にも同行してくれて、すっかり日本人の学生とも友達になりました。
2019.8.6 フィールドワーク(観光旅行企画)
1日、ハノイの旧市街付近を実際に回りながら、オリジナルの観光旅行を企画します。
サポートしてくれている現地の大学生に、オススメのお店や穴場スポットを聞きながら、現地の情報を集めていきます。
自転車をレンタルしてハノイを回るチーム、タクシーで少し遠くまで調査に出かけるチーム、観光バスに乗りながら情報を集めるチーム・・・
それぞれが、前もって作った計画に沿ってミッションを進めていきます。
グループワークだから、チームワーク能力も身に付いていきます。
ハノイと言えばナイトマーケットも有名です。
現地の学生にサポートしてもらって、夜のハノイを見て回りました。
2019.8.7 JICAハノイ事務所訪問
現地での日本の活躍を学ぶため、JICAベトナム事務所で、所員の石丸さん(写真中央)のお話を伺いました。
ベトナムの社会問題や日本との関係、そしてグローバル人材になるために必要なことなど、これからの将来にも役立つお話ばかりでした。
2019.8.7 デイトリップ
ホアロー刑務所を見学しました。
フランスが統治していた時代からある、当時の刑務所跡地です。
実際の牢獄を見て回ったり、歴史的な展示物も見ることができました。
2019.8.7 Thanks Dinner
帰国を翌日に控えた最後の夜。
ホストファミリー、CYDECOの皆さん、毎日サポートしてくれた現地の大学生たちをご招待して、感謝の気持ちを込めてサンクスディナーを開催しました。
現地の大学生たちはサプライズでプレゼントを用意してくれていたり、歌を披露してくれたりと、たった1週間でしたがかけがえのない大切な友人ができました。
SNSも交換して、帰国してからも連絡をとり合っている学生もいます。
日本人学生14名、ベトナム人学生6名の総勢20名で行った今回の現地研修は無事に終了しました。
2019.9.16 事後研修(TKP新宿カンファレンスセンター)
GET全体を振り返ってのグループワークや、海外研修での成果を報告しました。
ホームステイで体験したこと、小学校授業での成果や反省点、オリジナル旅行企画のプレゼンなどを、日本ユースリーダー協会理事や高校の先生方の前で発表しました。
ベトナムチームはアオザイ、インドネシアチームはバティックという、それぞれ民族衣装で発表に臨みました。現地での1週間を思い出します。
今回のミッションは「オリジナル旅行企画」でした。
市街を歩いて集めた現地の情報を動画やスライドショーにして「企画書」として発表しました。
ゲストの方も、ガイドブックには載っていないようなお店の情報や個性的な発表を、楽しんで聞いていらっしゃいました。
最後には、参加者全員に修了証書が手渡されました。
7月13日から9月16日までの約2か月間にわたる研修、みなさん本当にお疲れ様でした!