2008年にスタートしました「異業種交流研修会」は、
回を重ねて、今回で第30回目を迎え、
10月29日(月)18:30より、東京・芝パークホテルにて開催いたしました。
記念すべき第30回目の講師には、
外交に関しては、いま最もホットな話題と軽快な語り口で、
TVでもご活躍をされていらっしゃいます、元外務事務次官の、
藪中 三十二(やぶなか みとじ)氏をお迎えいたしました。
藪中氏は、現在、立命館大学客員教授をお務めの傍ら、
「グローバル寺子屋藪中塾」を主宰。
若い世代のグローバル人材育成にも、大変力を注いでおられます。
『世界は、今、どうなっているのか?』と題して、
日・米・中、そしてロシアや北朝鮮。
世界はまさに目まぐるしい変化が、猛烈なスピードで起きている。
そうした中で、日本の外交は何をなすべきか?
藪中氏の熱い講演は、1時間を超えて行われました。
最後に藪中氏は、日本の針路『三本柱の勧め』で締めくくっています。
一つは、日米同盟の堅持。
二つ目は、同時にアジアとの共生。
そして最も重要なのが日本の総合力であると説きます。
日本の力は、文化や伝統、技術。みな、誇るべき強さがある。
外交や防衛力だけに頼るのではなく、
日本の総合力で世界をリードしていかなければならない。
すなわちそれは、単に防衛費を増大することではない。
『平和イニシアティブ』こそ、
日本のとるべき針路であると強調されました。
講演後は、会場からの質問が相次ぎ、
大変に中身の濃い講演会となりました。
続けてそのまま、講師を囲んでの交流会に移りました。
今回は約50名の参加者が集い、最後まで歓談がはずんで、
時間を超過して21:15に閉会となりました。